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2010 年度 実績報告書

機能性RNA、ステロイドホルモンRNAアクティベーターを抑制する因子の構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 21770120
研究機関首都大学東京

研究代表者

三島 正規  首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (70346310)

キーワード立体構造解析 / 生体分子 / 蛋白質 / 発現制御 / NMR
研究概要

転写を抑制する補因子SHARP (SMRT/HDAC associated repressor protein)は、C末端にあるSPOCドメインにおいてSMRT (silencing mediator of retinoic and thyroid hormone receptors : HDACと直接結合する補抑制因子)と直接結合してHDAC (histone deacetylase)をリクルートし、転写を抑制する。またSHARPはRRMドメインによってmRNA様nc(ノンコーディング)RNAであるSRA (steroid hormone RNA activator)に直接結合して、SRAの転写活性化を抑制すると考えられている。
本研究ではSHARPによる転写抑制の分子レベルでの機構を考察するため、SPOCドメインとSMRT複合体の立体構造解析とその相互作用解析を行った。大腸菌の大量発現系により調製したSHARPのSPOCドメインと化学合成によるSMRTペプチドを用いて複合体試料を調製し、多次元NMR法により構造情報の解析を行い、立体構造を決定した。その結果、SPOCドメインは塩基性に富んだ分子表面でリン酸化されたSMRTのC末端を分子認識して結合していることが明らかとなった。さらにSMRTペプチドも多次元NMRにより信頼性の高い解析を行うことを目的に、大腸菌の発現系を用いて安定同位体を取り込ませることで多次元NMR解析に供することのできるペプチドの調製を試みた。実際、収量は少ないものの、CKIIのキナーゼドメインとキメラ蛋白質として発現させることで、リン酸化された同位体ラベルSMRTペプチドを得て、NMRによりSPOCドメインと結合することを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 転写抑制コファクターSHARP/SMRT複合体の構造解析2010

    • 著者名/発表者名
      三神すずか、伊藤隆、三島正規
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20101207-20101210
  • [学会発表] 転写抑制コファクターSHARP/SMRT複合体の試料調製及び構造解析2010

    • 著者名/発表者名
      三神すずか、伊藤隆、三島正規
    • 学会等名
      第49回NMR討論会
    • 発表場所
      船堀
    • 年月日
      20101115-20101117
  • [学会発表] 多次元NMR法による転写抑制因子SHARP/SMRT複合体の立体構造解析2010

    • 著者名/発表者名
      三神すずか、伊藤隆、三島正規
    • 学会等名
      第10回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20100616-20100618
  • [備考]

    • URL

      http://www.comp.tmu.ac.jp/osbc2/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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