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2010 年度 実績報告書

ゼブラフィッシュをモデル生物とした生理活性リゾリン脂質の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21770131
研究機関東北大学

研究代表者

濱 弘太郎  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (20534481)

キーワードリゾホスファチジン酸 / 受容体 / 産生酵素 / ゼブラフィッシュ
研究概要

本研究課題は魚類の代表的モデル生物の一つであるゼブラフィッシュを用いて、リゾリン脂質シグナリングの作用機序、およびその関連分子を明らかにすることを目的とする。申請者は当該年度において、解析に不可欠であるトランスジェニック系統作製に必要な新規ベクターの作製およびそれを用いたトランスジェニック系統の作成を行った。特に、gal4-UASシステム、およびトランスポゾンを用いたシステムを用いたことで、様々な臓器に特異的に、目的の遺伝子を発現させるトランスジェニック系統を得ることに成功した。これらのトランスジェニック系統、およびモルフォリノなどを用いて、リゾリン脂質シグナルに関与することが予想される遺伝子の解析を行うことで、各遺伝子が、目的の臓器において、いつ、どこで機能するかについて、解析を進めている。特に、リゾホスファチジン酸の代謝関連酵素、並びに受容体に着目して解析を進め、すでに、いくつかの臓器の形成過程に必須な遺伝子群の同定に成功した。これらについては、論文投稿の準備を進めている。リゾリン脂質シグナルに関する受容体並びに代謝酵素は、脊椎動物以上の高等動物に保存されていることが多く、ゼブラフィッシュは、リゾリン脂質シグナル関連遺伝子を有する最も下等なモデル動物の一つである。本研究結果は、これまで、哺乳類のモデル動物を中心に解析されてきたリゾリン脂質シグナルの解析に、ゼブラフィッシュという新たなモデル動物が有効であることを示す意義を有する。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (16件)

  • [雑誌論文] Crystal structure of autotaxin and insight into GPCR activation by lipid mediators2011

    • 著者名/発表者名
      Nishimasu H, et al
    • 雑誌名

      Nat Struct Mol Biol

      巻: 18 ページ: 205-212

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Autotaxin--an LPA producing enzyme with diverse functions2010

    • 著者名/発表者名
      Nakanaga K, et al
    • 雑誌名

      J Biochem

      巻: 148 ページ: 13-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] LPA(3), a unique G protein-coupled receptor for lysophosphatidic acid2010

    • 著者名/発表者名
      Hama K, et al
    • 雑誌名

      Prog Lipid Res

      巻: 49 ページ: 335-342

    • 査読あり
  • [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたLPAシグナリングの骨形成における機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      有馬直明、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] 胎生期骨形成におけるLPAシグナリングの役割の解明2010

    • 著者名/発表者名
      板井恵理子、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] LPA_3を介した降圧・徐脈作用機構の解明2010

    • 著者名/発表者名
      可野邦行、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] ATX-LPAシグナルによるSIPシグナルの抑制2010

    • 著者名/発表者名
      中永景太、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] モデル生物を用いたLPAシグナルの作用機序の解析2010

    • 著者名/発表者名
      濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] NPP6の肝臓における発現解析2010

    • 著者名/発表者名
      山本泰生、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第49回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      福島、奥羽大学
    • 年月日
      2010-10-24
  • [学会発表] 血管形成におけるオートタキシン-LPAシグナルの解析2010

    • 著者名/発表者名
      雪浦弘志
    • 学会等名
      第9回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2010
    • 発表場所
      京都、京都大学大学院薬学研究科
    • 年月日
      2010-10-02
  • [学会発表] ゼブラフィッシュを用いたLPAシグナリングの骨形成における機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      有馬直明、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第16回小型魚類研究会
    • 発表場所
      埼玉、プラザイースト
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] ゼブラフィッシュを用いた生理活性脂質の機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      中永景太、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第16回小型魚類研究会
    • 発表場所
      埼玉、プラザイースト
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] 血管形成におけるオートタキシン-LPAシグナルの解析2010

    • 著者名/発表者名
      雪浦弘志、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第16回小型魚類研究会
    • 発表場所
      埼玉、プラザイースト
    • 年月日
      2010-09-18
  • [学会発表] The functional interaction between lysophosphatidic acid and sphingosie-1-phosphate signaling in heart morphogenesis in zebrafish2010

    • 著者名/発表者名
      濱弘太郎
    • 学会等名
      9th international conference on zebraftsh development and genetics
    • 発表場所
      Madison, WI, USA
    • 年月日
      2010-06-16
  • [学会発表] ATX-LPAシグナルによるSIPシグナル抑制2010

    • 著者名/発表者名
      中永景太、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第52回日本脂質生化学会
    • 発表場所
      群馬、秋森旅館
    • 年月日
      2010-06-15
  • [学会発表] オートタキシントランスジェニックマウスの解析2010

    • 著者名/発表者名
      雪浦弘志、濱弘太郎、青木淳賢
    • 学会等名
      第52回日本脂質生化学会
    • 発表場所
      群馬、秋森旅館
    • 年月日
      2010-06-15
  • [学会発表] 血管形成におけるオートタキシン-LPAシグナルの解析2010

    • 著者名/発表者名
      雪浦弘志
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      静岡、静岡県コンベンションアーツセンター
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] モデル生物を用いたLPAシグナルの作用機序の解析2010

    • 著者名/発表者名
      濱弘太郎
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      静岡、静岡県コンベンションアーツセンター
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] リゾホスファチジン酸受容体LPA_3を介した求心性迷走神経活性化作用の解析2010

    • 著者名/発表者名
      可野邦行
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      静岡、静岡県コンベンションアーツセンター
    • 年月日
      2010-03-28

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公開日: 2013-06-26  

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