研究課題
1.VgrG1C^<M467-his>のトリプシン消化による安定なフラグメントの探索・結晶化大腸菌O157-VgrG1C^<M467-his>をトリプシンにより消化しArg560のC末端側で切断された断片が得られた。この断片(即ちVgrG1C^<G561-his>)の結晶化を試み、合計15の結晶化スクリーニングキット(1400条件)を試し、最終的に100mM CHES pH8.8-9.0,~50% PEP426,700mM CsClの条件で結晶が得られた。2.VgrG1C^<G561-his>の結晶構造解析この、VgrG1C^<G56-his>の結晶をスイスのSLS-PXIIIビームラインにてデータ収集を行い、フルセットのX線回折データセットが得られた(分解能は~2.5A)。位相決定のため、SeMetの誘導体の結晶化を試みたが、未だ結晶は得られていない。SrCl_2ならびにPt誘導体を添加した結晶化バッファーで結晶が得られている。3.^<His>SlyD-N末端欠失VgrG蛋白質の発現系の構築大腸菌O157ならびに大腸菌CFT073のVgrG蛋白質6種のC末端ドメインに関して、蛋白質の可溶化の実績のある大腸菌SlyD蛋白質をN末端に付加した大量発現系を構築した。SlyDを付加しない場合不溶性にしか発現しなかったVgrG-C末端ドメインの可溶性各分への発現に成功した。そのうち、^<His>SlyD-VgrG1^<L363>に関しては精製に成功したが、多くの会合体が検出された。この会合体は、還元剤を添加することで電気泳動上移動度が変化することより、ジスルフィド結合を介した会合が強く示唆された。
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