1分子観察解析技術を応用したDNA-タンパク質群相互作用の精密解析

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21770183
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 分子生物学
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 大重 真彦 群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00451716)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 1分子解析 / 形態制御 / 可視化技術 / 1本鎖DNA結合タンパク質 / 1本鎖DNA結合ペプチド

研究概要

DNA-タンパク質の相互解析を行うために、黄色蛍光タンパク質と1本鎖DNA結合タンパク質RPA70kDaのDNA結合部位の融合タンパク質(RPA-YFP)を作成した。RPA-YFPは1本鎖DNA結合活性を有し、マイクロ流路中に片端固定した1本鎖RPA-YFPの可視化に成功し、塩を用いることにより可視化操作を行うことに成功した。この技術を用いることによりKlenow fragment (3'-5'exo-)によるDNA合成反応の精密解析のための1分子観測技術の構築に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Direct Observation Method of Individual Single-Stranded DNA Molecules Using Fluorescent Replication Protein A. (2011)
  • 著者名/発表者名: Oshige, M., Kawasaki, S., Takano, H., Yamaguchi, K., Kurita, H., Mizuno, T., Matsuura, S. I., Mizuno, A., Katsura, S.
  • 雑誌名: Journal of Fluoresce 巻: 21(3) ページ: 1189-1194
  • 査読あり
• [雑誌論文] A new DNA combing method for biochemical analysis. (2010)
  • 著者名/発表者名: Oshige, M., Yamaguchi, K., Matsuura, S. I., Kurita, H., Mizuno, A., Katsura, S.
  • 雑誌名: Analytical Biochemistry 巻: 400(1) ページ: 145-147
  • 査読あり
• [学会発表] 開発した2種類の1本鎖DNA可視化方法の比較検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 村上太滝, 川崎祥平, 高橋俊介, 大重真彦, 栗田弘史, 松浦俊一, 水野武, 水野彰, 桂進司
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] Real-Time観測を目指した1本鎖DNA可視化技術の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 川崎祥平, 大重真彦, 水野武, 栗田弘史, 松浦俊一, 水野彰, 桂進司
  • 学会等名: BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] 1本鎖DNA結合ペプチドを用いた1本鎖DNAの可視化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 村上太滝, 野中潤, 川崎祥平, 大重真彦, 栗田弘史, 松浦俊一, 水野彰, 桂進司
  • 学会等名: BMB2010(第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会)
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド(兵庫)
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] 1分子解析のためのDNA形態制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山口晃史, 川崎祥平, 大重真彦, 松浦俊一, 栗田弘史, 水野彰, 桂進司
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2009-12-09
• [学会発表] 1分子観察技術を用いたDNA-タンパク質相互作用解析の試み (2009)
  • 著者名/発表者名: 山口晃史, 川崎祥平, 大重真彦, 松浦俊一, 水野武, 栗田弘史, 水野彰, 坂口謙吾, 桂進司
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2009-12-09
• [学会発表] 1本鎖DNA結合因子を用いた1本鎖DNAの可視化技術の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川崎祥平, 山口晃司, 大重真彦, 水野武, 栗田弘史, 坂口謙吾, 水野彰, 桂進司
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2009-12-09
• [図書] 【執筆し章のタイトル】Manipulatio and Direct Observation Techniques for investigation of DNA Metabolic Reactions (2011)
  • 著者名/発表者名: Oshige, M., Katsura, S.
  • 総ページ数: 384
  • 出版者: Nova Science Publishers
• [図書] 【執筆した章のタイトル】第7章DNA代謝反応の1分子観察とDNA分子の形態制御技術 (2011)
  • 著者名/発表者名: 桂進司, 大重真彦
  • 総ページ数: 153
  • 出版者: シーエムシー出版