受精と連動した細胞外マトリックスの分泌を制御するメカニズム

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21770199
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 細胞生物学
• 研究機関: 群馬大学
• 研究代表者: 佐藤 美由紀 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (70321768)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 受精 / 細胞外マトリックス / エキソサイトーシス / C.elegans

研究概要

申請者らは線虫C.elegansにおいて,受精と連動して細胞外マトリックスがエキソサイトーシスされる現象を見出し,それを制御する因子として低分子量GTPase・RAB-11を同定した.また,RAB-11が排卵直前の卵母細胞で一過的に細胞外マトリックスを運ぶ分泌顆粒に局在をシフトする現象も観察している.そこでRAB-11の細胞内局在や活性を制御する機構を明らかにするため,RAB-11と相互作用する因子を酵母Two-Hybrid法により探索したところ,分泌顆粒上に局在する新規因子REI-1を同定した.REI-1はヒトなどほ乳類にも保存された因子であったことから,基本的な機能を担っていると推察された.

研究成果

• [雑誌論文] Differential requirements for clathrin in receptor-mediated endocytosis and maintenance of synaptic vesicle pools (2009)
  • 著者名/発表者名: Sato K, Ernstrom G, Watanabe S, Weimer RM, Chen CH, Sato M, SiddiquiA, Jorgensen EM, Grant BD
  • 雑誌名: Proc.Natl.Acad.Sci.USA Vol.106 ページ: 1139-1144
  • 査読あり
• [学会発表] 線虫C.elegansの腸細胞における極性形成過程の時空間的解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 井上汐里, 佐藤美由紀, 佐藤克哉, 嶋田淳子, 原田彰宏, 佐藤健
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 2010-12-07
• [学会発表] Rab11 is required for synchronous secretion of chondroitin proteoglycans aft er fertilization in Caenorhabditis elegans (2010)
  • 著者名/発表者名: Sato K, Grant BD, Sato M
  • 学会等名: 第4回 East Asia C.elegans Meeting
  • 発表場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)
  • 年月日: 2010-07-12
• [学会発表] Differential requirements for clathrin in receptor-mediated endocytosis and maintenance of synaptic vesicle pools (2010)
  • 著者名/発表者名: Sato K, Ernstrom G, Watanabe S, Weimer RM, Chen CH, Sato M, SiddiquiA, Jorgensen EM, Grant BD
  • 学会等名: 第62回日本細胞生物学会大会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪府)
  • 年月日: 2010-05-20
• [学会発表] 線虫C.elegansのシャペロニンは腸細胞における微絨毛の形成維持に重要である (2009)
  • 著者名/発表者名: 三枝慶子, 佐藤美由紀, 佐藤克哉, 嶋田淳子, 原田彰宏, 佐藤健
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] 線虫C.elegans において受精前後の膜ダイナミクスを制御する低分子量GTPase (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤健, 佐藤美由紀
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 2009-10-23
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://traffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/