本研究では、小胞体膜結合性転写因子ATF6の活性化機構に関与する因子として我々が同定した新規ATF6結合タンパク質p45に関する解析を行い、以下の成果を得た。 (1)p45と相同性の高いp50を新たに同定し、p45と同様に、p50も構造異常タンパク質の蓄積に応答してATF6と結合することを見い出した。さらにATF6との結合に必要なp45とp50のアミノ酸領域を同定した。(2)相同組み換え効率の高いニワトリDT40細胞を用いて、p50が欠損した細胞を樹立した。(3)質量分析法を活用してATF6複合体の構成成分を明らかにするための実験系を確立した。
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