受精卵におけるPGC7の機能解析を行い、PGC7はヒストンH3の9番目のリジンがジメチル化された場合にヒストンと強く結合し、能動的DNA脱メチル化を阻害することを明らかにした。また、PGC7を体細胞に強制発現させた場合には、初期胚の場合とは逆に、脱メチル化を誘導することを見出した。さらに、PGC7と結合するたんぱく質として、維持メチル化に関与するNp95を同定した。最終的に、PGC7はNp95と結合することによりNp95の複製フォークへの局在を阻害し、結果として脱メチル化を促進することを明らかにした。
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