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2009 年度 実績報告書

セミインタクト上皮細胞を用いた細胞間接着の裏打ちアクチン繊維の形成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21770212
研究機関神戸大学

研究代表者

東 智仁  神戸大学, 医学研究科, グローバルCOE研究員 (70515072)

キーワード上皮細胞 / 細胞間接着 / 裏打ちアクチン / RhoA
研究概要

本研究では、細胞間接着の裏打ちアクチンの形成機構を調べることにより細胞間接着機構とアクチン細胞骨格の相互作用を解明することを目的としている。そのために、上皮細胞のアクチン形成を制御する因子を単離するために形質膜透過型細胞を作製した。さらに、形質膜透過型細胞の裏打ちアクチンを自由に操作することを試みたが、安定した系を構築するにはいたらなかった。そこで、本来の目的を達成するため、局在に着目した発現クローニング法を用いて細胞間接着部位に局在するアクチン制御因子を単離するアプローチを取った。その結果、低分子量Gタンパク質RhoAのヌクレオチド交換因子(GEF)の一種が細胞間接着部位に局在することを見出した。そとで、このRhoGEFに対する抗体を作製し、マウスの組織や培養細胞を用いた免疫染色法によって細胞間接着部位に局在することを確認した。また、RhoAはアクチン細胞骨格の再構成を司ることが知られているため、RhoAの活性化因子であるRhoGEFが細胞間接着の裏打ち領域においてアクチンの再構成を制御していることか想定される。実際に、ノックダウンによってこのRhoGEFの発現を抑制すると、細胞間接着形成時の細胞骨格再構成に変化が見られた。また、RhoGEF強制発現細胞では、細胞間にはたらく張力が増加しているような表現系が観察された。これらのことより、今回単離されたRhoGEFは、RhoAの活性化を介して細胞間接着部位のアクテン動態を制御している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ArhGEF11 localizes at intercellular junction of epithelial cells and regulates the actin cytoskeletal organization.2009

    • 著者名/発表者名
      東智仁
    • 学会等名
      日本分子生物学会第32回年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2009-12-10

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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