研究課題
若手研究(B)
小脳は運動やバランス感覚を制御しており、脊椎動物の進化の過程で二次的に付加されたと考えられる。最も原始的な脊椎動物の一種であるヤツメウナギにおいて、小脳神経回路の原型といえる脊髄小脳路の発生機構を解析した結果、神経軸索を反発するガイダンス分子Slit2 の発現が途切れた箇所を脊髄小脳路がすり抜けることがわかった。このようなパターンはマウスやカエルでも確認され、カエルの卵でSlit2 の機能を阻害すると、脊髄小脳路の走行が乱れた。以上のことから、Slit2 による脊髄小脳路の形成機構は、脊椎動物全体に共通な「小脳の原型」を完成するための仕組みの一つであると考えられた。
すべて 2012 2011 2010 2009
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (11件) 図書 (3件)
Environ. Sci. Pollut. Res. (*: equal contribute)
ページ: (In press)
Mar. Pollut. Bull. (*: equal contribute)
巻: 63 ページ: 297-302
巻: 63 ページ: 356-361
Gene
巻: 430 ページ: 86-94