研究課題
若手研究(B)
幹細胞は組織内においてニッチと呼ばれる細胞外微小環境内に維持されることが明らかとなっている。ニッチは、ニッチ細胞より分泌される細胞増殖因子(ニッチシグナル分子)の分布する範囲によって規定されると考えられているが、ニッチシグナル分子の分布をニッチ細胞近傍にのみとどめる機構は明らかになっていない。本研究では、ショウジョウバエの生殖幹細胞(GSC)のニッチをモデルとして、ニッチシグナル分子がとどまる領域(ニッチの場)を規定する分子メカニズムを明らかにすることを試みた。その結果、糖タンパク質の一種であるヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)がGSCニッチにおいてニッチシグナル分子の空間分布を制御することによりニッチの場を形成することを明らかにした。
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http://www.nibb.ac.jp/press/091120/091120.html