フロリゲンは長距離移動性の花成誘導刺激としてその存在が提唱され、2007年にその分子実体がHd3a/FTタンパク質であることが明らかとなった。Hd3aは葉で発現した後、茎頂まで長距離移動し、花芽形成を開始させる。しかしHd3aが茎頂において花成を開始させる分子メカニズムはほとんど分かっていない。本研究ではHd3aと相互作用するタンパク質としてTCP型転写因子OsTCP8及びOsTCP14を見いだし、その機能解析と相互作用の詳細な解析を行った。その結果、TCP型転写因子がHd3aとの相互作用を介して花成等へ影響する可能性が示唆された。
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