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2009 年度 実績報告書

ヒュウガナッ`西内小夏'花粉の受粉による自家不和合性打破と種子のしいな化の機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 21780024
研究機関宮崎大学

研究代表者

本勝 千歳  宮崎大学, 農学部, 助教 (30381057)

キーワードヒュウガナツ / カンキツ / 自家不和合性 / 倍数性 / 無核
研究概要

ヒュウガナツは強度の自家不和合性を持ち,かつ単為結果性を持たない.そのため,受粉樹の混植が必要となり,また結実した果実には多数の種子が含まれる.ところがこのヒュウガナツの枝変わり変異系統である`西内小夏'は自家結実し,さらにできた種子はほとんどがしいなとなることが明らかとなっている.また,これまでの交配結果などより,`西内小夏'花粉を受粉したときのみこのような現象が見られたことから,自家不和合性打破,種子のしいな化には花粉の機能が変異したためだと考え,今年度は花粉の発芽能力ならびに形態について調査を行った.その結果,`西内小夏'の花粉は他の系統と同等の発芽能力を有していることが明らかとなった.また,形態について約1000粒の花粉径を計測したところ,通常よりも花粉径の大きい巨大花粉が`西内小夏'には多く含まれることが明らかとなった.他の作物ではこのような巨大花粉は非還元花粉であることから,`西内小夏'においても,この巨大花粉は非還元花粉である可能性が考えられた.そこで次に`西内小夏'×`西内小夏'の交配ではほとんどの種子がしいなとなるが,わずかに得られた正常種子を発芽させ実生の倍数性をフローサイトメトリーによって測定した.その結果,計測した全ての個体が4倍体となった.この結果は,`西内小夏'が非還元花粉を生産していることを支持する結果となった.これらの結果を踏まえて,次年度は`西内小夏'の減数分裂過程の調査,ならびにしいなの救助培養による三倍体個体の獲得に挑む予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Reproductive characteristics for self-compatibility and seedlessness in'Nishiuchhi Konatsu',a bud-mutation of Hyuganatsu (Citrus tamuranahort.ex Tanaka)2009

    • 著者名/発表者名
      Chitose Honsho, Masami Kotsubo, Yuri Fukuda, Yosui Hamabata,Yoshikazu Kurogi, Aya Nishiwaki, Takuya Tetsumura
    • 雑誌名

      HortScuebce 44

      ページ: 1547-1551

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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