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2010 年度 実績報告書

高温による花器官発達抑制の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21780028
研究機関財団法人岩手生物工学研究センター

研究代表者

中塚 貴司  (財)岩手生物工学研究センター, 細胞工学研究部, 主任研究員 (60435576)

キーワード花器官形成 / リンドウ / MADS box / 遺伝子組換え / 生理障害
研究概要

リンドウから単離した花弁形成に関与するB-class MADS伝子のうち、酵母2ハイブリッド法およびBiFc法でタンパク質間相互作用が観察されたGsGLO2とGsDEF1、GsDEF2について様々な組み合わせで共発現している形質転換タバコを作出した。それらのうち、GsGLO2とGsDEF1またはGsGLO2とGsDEF2を共発現した形質転換体は、萼器官が花弁様器官に変換し、GsGLO2がGsDEF1またはGsDEF2と相互作用して機能し花弁器官決定を制御していることが生体内でも示唆された。これらのタバコ形質転換体を高温(30℃)条件において栽培した結果、通常の栽培条件で栽培した場合と比較して有意な変化が観察されなかった。同様のコンストラクトをシロイヌナズナにも形質転換した結果、GsGLO2とGsDEF2の共発現により萼器官が花弁様器官に変換したが、GsGLO2とGsDEF1共発現形質転換体では、GsGLO2単独過剰発現の表現型と変化が認められなかった。このことから、GsGLOとGsDEFの異種植物での花弁形成に及ぼす機能評価には内在の遺伝子の影響が示唆されたため、生体内におけるB-class MADS boxの相互作用の温度との影響について証明することはできなかった。現在、GsGLO2とGsDEF1またGsDEF2を共発現したリンドウを作出しており、その表現型を評価する事で温度とB-class MADSによる花弁形成との関係を明らかにしていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 遺伝子組換えによるリンドウの多様化の可能性 -花色、形態から開花期まで-2010

    • 著者名/発表者名
      中塚貴司・齋藤美沙・山田恵理・木村惣一・西原昌宏
    • 学会等名
      植物細胞分子生物学会第28回大会・シンポジウム
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2010-09-03
  • [学会発表] リンドウから単離したMADS box遺伝子の機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      齋藤美沙・中塚貴司・西原昌宏
    • 学会等名
      植物細胞分子生物学会第28回大会・シンポジウム
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2010-09-03
  • [備考]

    • URL

      http://www.ibrc.or.jp/HPData2010/03Labo/03MolBreeding/FFHOME/FF_Homepage.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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