昆虫では脱皮ホルモン 20-hydroxyecdysone (20E) と幼若ホルモン (JH) が脱皮や変態を制御している。本研究では、20E のみならず、20E の前駆体である ecdysone (E) が幼虫の発育に必要であり、幼虫脱皮タイミングを制御していることを明らかにした。また、E と JH が相互作用して変態のタイミングを制御していることを明らかにした。脱皮ホルモンの分泌時期と分泌量を操作する方法を確立して、発生プログラムの決定機構を解析した。また、3-オキソステロイド類を E の生合成中間体として特徴づけた。
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