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2009 年度 実績報告書

放線菌を利用した新規オリゴ糖-ポリオールトランスポーターの探索と機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 21780064
研究機関千葉大学

研究代表者

齋藤 明広  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (50375614)

キーワードABCトランスポーター / 糖質輸送系 / 放線菌
研究概要

msiKは,複数の糖質ABC(ATP-binding cassette)トランスポーターのATP加水分解コンポーネントをコードする遺伝子であり,放線菌Streptomyces coelicolorA3(2)において複数の糖質の資化に必須であることが知られている。平成21年度は,msiKと相同性をもつ遺伝子mhpKを相同組換えによって破壊し,mhpK欠失変異株MRC2を得た.MRC3株について,msiH欠失変異株ASC3とともに28種類の糖質(多糖,三糖,二糖,単糖,糖アルコール)の資化性を調べたところ,ASC3株が28種類中17種類の糖質を唯一の炭素源とする最少培地で生育できなかったのに対し,MRC株とその親株であるM145株は28種全ての糖質を資化した。これらの結果から,msiKがこれら17種類の糖質の資化に必須であるのに対し,mhpKは28種類の糖質の資化に必須でないことが判明した。一方,C末端にヒスチジンタグ(Hisタグ)を付加したMsiK(以下,MsiK^<His>)を,ASC3株においてNativeの推定プロモーターの制御下で発現させた。発現させたMsiK^<His>は,Ni親和性クロマトグラフィーによって,回収することができた。また,MsiK^<His>と相互作用すると考えられるタンパク質を得ることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 糖質ABCトランスポーター遺伝子 ngEの Streptomyces coelicolor A3(2)での機能解明2010

    • 著者名/発表者名
      飯沼千晴, 齋藤明広, 安藤昭一
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] Chitinase-production and N,N'-diacetylchitobiose-uptake in Streptomyces coelicolor A3(2)2009

    • 著者名/発表者名
      Saito A, Fujii T, Shinya T, Shibuya N, Ando A, Miyashita K
    • 学会等名
      The 11^<th> International Conference on Chitin and Chitosan and The 8^<th> Asia-Pacific Chitin and Chitosan Symposium
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      2009-09-07
  • [学会発表] 放線菌でのキトサン分解産物の輸送とキトサナーゼ遺伝子の発現制御2009

    • 著者名/発表者名
      木村明音, 齋藤明広, 安藤昭一
    • 学会等名
      日本キチン・キトサン学会
    • 発表場所
      佐賀
    • 年月日
      2009-08-20
  • [学会発表] Sytreptomyces coelicolor A3(2)における糖質ABC(ATP-binding cassette)輸送系のカギを握るタンパク質MsiKと相互作用するタンパク質り探索2009

    • 著者名/発表者名
      海老瀬広規, 村上聡史, 中武卓博, 齋藤明広, 安藤昭一
    • 学会等名
      日本放線菌学会
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2009-07-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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