大腸菌において、芳香族アミノ酸代謝にかかわる遺伝子群全般の発現を制御する転写調節因子(tyrR)を欠損させた。そして、フィードバック阻害耐性3-deoxy-D-arabino-heptulosonate-7-phosphate synthaseとchorismate mutase/prephenate dehydrogenase、さらにPhosphoenolpyruvate synthetaseとtransketolaseを過剰発現させることで、チロシン生産菌を作製した。このチロシン生産菌に、Ralstonia solanacearum由来tyrosinaseとPseudomonas putida由来DOPA decarboxylase、およびドーパミンからのレチクリン生合成酵素を導入することで、微生物発酵法によるイソキノリンアルカロイド生産システムを構築した。本生産システムを用いることで、効率的な植物アルカロイドの生産が可能になった。
|