本研究では、高等植物での有効性がすでに報告されている各種プロモーターを用いて、各種草本系および木本系植物から得た単細胞(プロトプラスト)でのレポーター遺伝子の発現を比較評価する実験系を構築する事により、各植物種と各プロモーター活性の対応を明らかにすることを目指した。本研究では、既にプロトプラスト単離条件を明らかにした草本・木本植物7種類に加えて、新たにAvicennia属、Sonneratia属の4種のマングローブ樹木についてプロトプラスト単離条件を明らかにした。また、カラマツおよびロッカクヒルギのプロトプラストへの一過的遺伝子導入における改変型35S(El2Ω)プロモーターやトウモロコシ・ユビキチンプロモーターの有効性を明らかにした。既存プロモーターの転写誘導活性の評価を行うため、qRT-PCRを用いた評価システムの構築を行った。さらに、高発現プロモーターを用いた細胞内小器官を可視化するベクターの構築を行った。
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