抵抗性マツ等のcDNAサブトラクションライブラリから単離されたマツノザイセンチュウ抵抗性候補遺伝子のEST配列からプライマーを設計し、3^'-RACEを行なった。30 ESTについて、それぞれ1~8種類、計91のプライマーを設計し、3^'-RACEを行なったが、多くのもので、マルチバンドが見られたり、全くバンドが見られないという結果となった。シングルバンドが得られたのは、07RISI291(β-1-3 glucanase)、07RISI437(PR-1)、07SIRI130(embrio avandant protein)の3遺伝子であった。これらの増幅産物をクローニング後、96コロニーずつシーケンスを行ない、アッセンブルした。その結果、07RISI291(β-1-3 glucanase)では49ESTからなるコンティグに加え、17および5 ESTからなるコンティグが得られた。07RISI437(PR-1)においては、42、14、6、4、3 ESTからなるコンティグが、07SIRI130(embrio avandant protein)においては、33、10、6 ESTからなるコンティグが作成された。今後、これらコンティグの配列情報からPCRプライマーを設計し、ゲノムDNAの増幅を試み、シングルジーンのスクリーニングを行なう。
|