研究概要 |
魚類のインターロイキン(IL)17ファミリー遺伝子のについて詳細な解析を行い、魚類にはIL-17A/F,IL-17C,IL-17Dが存在することを明らかにした。さらに、他の脊椎動物において知られていないタイプのIL-17N (Novel IL-17)の分離・同定を行うことに成功した。さらに分子進化を探る目的で、両生類、昆虫のゲノムデータベースの解析を行ったが、当該分子の存在は認められなかった。このことから、IL-17Nは魚類特有の分子である可能性が示唆された。病原体感染時におけるサイトカインの発現解析において、IL-2やTransforming Growth Factor (TGF)-・1などの細胞増殖制御性のサイトカインの発現が顕著に誘導されることが明らかとなった。このことから、健康状態を把握するマーカーとしてこれらの分子は有効であると判断された。
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