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2009 年度 実績報告書

魚類体表防御因子のプロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 21780182
研究機関北里大学

研究代表者

筒井 繁行  北里大学, 海洋生命科学部, 講師 (20406911)

キーワード生体防御 / 体表粘液 / トラフグ / 二次元電気泳動 / ゲノムデータベース / 皮膚 / タンパク質 / プロテオーム解析
研究概要

当初、細菌刺激時に魚類体表粘液において発現量が増加するタンパク質を網羅的に解析する予定であったが、この方法では、恒常的に発現している防御因子を見落とす可能性があるため、研究開始初年度となる今年度は、より基礎的な知見を得るため、健常個体において恒常的に発現している体表粘液タンパク質の同定を試みた。
トラフグ体表粘液抽出液を二次元電気泳動に供し、メジャーなスポット10個についてN末端アミノ酸配列解析を行った。しかしながら、いずれの配列についても解読することが出来なかったことから、トラフグ体表粘液中のタンパク質の多くが、N末端修飾を受けていることが予想された。そこでAc-DAP酵素を用いて粘液抽出液をデブロッキング処理した後に二次元電気泳動を行い、同様にアミノ酸配列を解析した。その結果、現在までに主要な6つのスポットについてアミノ酸配列を得ることに成功している。
得られた配列をインターネット上で公開されているトラフグゲノムデータベースに供し、相同性の高い配列を検索した。その結果、既知の因子として、ケラチン、etanolamine-phosphate cytidylyltransferase、 iduronate 2-sulfataseを検出したが、残念ながら明確な防御因子の同定にはいたっていない。現在、他のスポットについて引き続き解析を行うとともに、病原菌をもちいての浸漬実験に関する準備を進めている。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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