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2010 年度 実績報告書

沿岸性カイアシ類の有毒渦鞭毛藻に対する摂餌選択性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21780183
研究機関北里大学

研究代表者

山田 雄一郎  北里大学, 海洋生命科学部, 講師 (80458744)

キーワード動物プランクトン / カイアシ類 / 有毒藻類 / 摂食活性 / 摂餌選択性 / 微細プランクトン
研究概要

・有毒渦鞭毛藻の出現状況と、ピコおよびナノプランクトン群集組成の季節的変化との関係を明らかにするため、岩手県沿岸の大船渡湾において周年にわたる調査を行った。有毒渦鞭毛藻のAlexandrium属は5月下旬から6月下旬の水深10m層付近に多く出現し、同じくDinophysis属は4月-6月には表層付近に多く出現したが、ピークは7月下旬の水深15m層以深に確認された。ピコおよびナノプランクトン群集組成については、春から夏にかけては独立栄養性、夏から秋にかけては従属栄養性のプランクトンが占める割合が増加した。有毒渦鞭毛藻の出現状況と、ピコおよびナノプランクトン群集組成との間には統計的な有意性は見られなかった。
・秋季から冬季にかけて有毒渦鞭毛藻Alexandrium catenellaの赤潮が発生する岩手県沿岸の大槌湾において、カイアシ類を用いた有毒藻に対する摂餌選択性の実験を行った。当該海域の湾奥部で採水した海水をボトルに入れ、その中に同海域で採集したカイアシ類Acartia omoriiを10~20個体入れて24時間インキュベートし、実験前後の有毒藻細胞数を細胞計数装置Flow CAMを用いて計数することにより、カイアシ類の有毒藻に対する摂餌速度を算出した。実験期間中、現場における有毒藻細胞数は270~1200細胞/mlの範囲で変化した。さらに、カイアシ類1個体当たりの有毒藻に対する摂食速度は0.15~1.58細胞/時の範囲となった。現場における有毒藻細胞数と、カイアシ類の有毒藻に対する摂食速度との間には、極めて高い正の相関関係が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 岩手県大船渡湾におけるピコ・ナノプランクトン群集構造の季節的変化2010

    • 著者名/発表者名
      山田雄一郎・高橋枝里・小檜山篤志・緒方武比古・加賀新之助・高木稔
    • 学会等名
      日本ベントス・日本プランクトン学会合同大会
    • 発表場所
      東京大学大気海洋研究所
    • 年月日
      2010-10-09

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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