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2009 年度 実績報告書

魚類の病原微生物特異的な初期免疫応答機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21780194
研究機関東京海洋大学

研究代表者

近藤 秀裕  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (20314635)

キーワード魚病細菌 / マイクロアレイ / Edwardsiella tarda / Streptococcus iniae / Vibrio anguillarum / Lactococcus garvieae
研究概要

本研究は、魚類の自然免疫応答に着目し、魚類病原微生物に対して特異的に発現応答する遺伝子について、その機能を解明することを目的とした。これまでにマイクロアレイ法を用いた解析により、Edwardsiella tarda菌体では誘導されず、Streptococcus iniae菌体により特異的に発現誘導されることが示されていた遺伝子について再度発現確認した。しかしながら、調べた遺伝子はいずれも、各菌体特異的な発現変動を示さなかった。
病原微生物特異的に発現変動する遺伝子を新規に同定するため、新たにヒラメのマイクロアレイを設計した。本マイクロアレイは、これまでのに公共テータベースに登録されたヒラメEST配列ならびにmRNA配列をもとに、1万弱のプローブがスポットされている。本マイクロアレイは、今回のような魚類免疫に関する研究の他にも、様々な分野で応用可能である。
本マイクロアレイを用いて、上記のE.tardaおよびS.iniaeに加え、Vibrio anguillarumおよびLactococcus garvieae菌体を投与したヒラメ腎臓における遺伝子発現解析を行ったが、個々の菌に特異的に発現動態が変化する遺伝子はみつからなかった。しかしながら、ほほ同じ菌量を投与した場合、グラム陰性菌であるE.tardaおよひV.anguillarumは、グラム陽性菌のS.iniaeおよびL.garvieaeに比べて炎症系サイトカイン遺伝子を含む種々の遺伝子発現を強く誘導する傾向がみられた、このことは、グラム陰性菌が陽性菌に比べて、炎症を強く誘起する可能性を示唆するものである。現在、炎症系サイトカイン遺伝子の発現を中心に、経時的な発現変導についても解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ヒラメに対するオリゴDNAマイクロアレイの開発および発現解析2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木克彰・近藤秀裕・川名由利子・青木宙・廣野育生
    • 学会等名
      平成22年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      日本大学生物資源学部
    • 年月日
      2010-03-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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