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2010 年度 実績報告書

魚類の病原微生物特異的な初期免疫応答機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21780194
研究機関東京海洋大学

研究代表者

近藤 秀裕  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (20314635)

キーワード魚類病原微生物 / 魚類免疫学 / 自然免疫応答 / 分子生物学 / マイクロアレイ
研究概要

本研究は、魚類の自然免疫応答に着目し、魚類病原微生物に対して特異的に発現応答する遺伝子について、その機能を解明することを目的とした。昨年度までに、新規に設計したマイクロアレイを用いて解析した結果、様々な病原微生物に対して特異的に発現応答する遺伝子はみつからなかったものの、グラム陽性菌に比べてグラム陰性菌に対して、様々な遺伝子の遺伝子発現応答が強くみられることを示した。
本年度は、Edwardsiella tardaおよびStreptococcus iniaeの不活化菌体をヒラメ腹腔内に投与した際、インターロイキン1β(IL-1β)およびインターフェロンγ(IFNγ)遺伝子の発現がどのように変化するかを経時的に解析した。菌体成分量をそろえるため、乾燥菌体を調製し等量ずつ投与した場合、これらいずれの遺伝子もE.tarda菌体を投与した個体において、S.iniae菌体を投与した場合よりも強い発現誘導がみられた。また、上述のマイクロアレイでは検出できない遺伝子があることが考えられたため、ヒラメにおいて発現する遺伝子を網羅するため、次世代シークエンサを用いたトランスクリプトーム解析を試みた。
さらに、ウィルスに対する自然免疫応答について解析するため、I型IFN系の応答を誘導することが知られるpolyICおよびラブドウィルスのグリコプロテインをコードするDNAワクチンを投与したマハタを用いて解析した。15℃と25℃で飼育した個体を用いて実験したところ、I型IFN系の応答は25℃では非常に弱く、15℃の場合に強く応答することを明らかとした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ハタ類におけるDNAワクチンを利用した自然免疫活性化に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      岡田峻・山下浩史・近藤秀裕・青木宙・廣野育生
    • 学会等名
      平成23年度 日本水産学会春期大会
    • 発表場所
      (東北・関東大震災のため学会が中止となり要旨集の発行をもって発表となった)
    • 年月日
      2011-03-27
  • [学会発表] ヒラメにおける病原微生物特異的に働く免疫関連遺伝子の探索2010

    • 著者名/発表者名
      川名由利子・鈴木克彰・近藤秀裕・青木宙・廣野育生
    • 学会等名
      平成22年度 日本魚病学会大会
    • 発表場所
      三重大学(三重県津市)
    • 年月日
      2010-09-21
  • [学会発表] Identification of deiodinase type 3 as an inducible gene after treatments of bacterial pathogen associated molecular patterns2010

    • 著者名/発表者名
      Y Kawana, Y Suzuki, H Kondo, T Aoki , I Hirono
    • 学会等名
      第6回水生動物衛生に関する国際シンポジウム
    • 発表場所
      タンパ(アメリカ、フロリダ州)
    • 年月日
      2010-09-08

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公開日: 2012-07-19  

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