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2009 年度 実績報告書

内部情報を組み込んだ商品選択モデルの構築とロイヤルティの品目間比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 21780216
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

田口 光弘  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・農業経営研究チーム, 研究員 (90391424)

キーワードロイヤルティ / 農産物購買行動 / 顧客ID付きPOSデータ
研究概要

本研究は、農産物や加工食品において、価格や産地名など購買場面で得られる外部情報とともに、特定商品へのロイヤルティといった内部情報が商品選択をどのように規定しているのか、また、それらは品目間でどの程度異なるかを、消費者の購買履歴データを用いて定量的に解明し、併せて、特定商品へのロイヤルティの形成がどのようになされるのかについて、消費者への聞取り調査により解析することを目的とする。
平成21年度は、次の2つの分析を行った。
1. 農産物直売所の顧客ID付きPOSデータを用いて、トマト、きゅうり、米の3品目に関し、特定の生産者の商品を継続的に購入するという生産者へのロイヤルティ行動が実際にどの程度見られるのかを分析した。その結果、きゅうりに比べ、トマトと米で多くのロイヤルティ行動が観察された。このような結果は、トマトについては、生産者間で味のばらつきが大きく、期待外れの商品を選択する確率が高いため、また米については、単価が高く、1回購入した商品を数週間以上食べ続けることになるので、購入した商品が期待外れの品質だった場合の金銭的損失と被る不満足が大きいためもたらされたと考えられる。
2. 農産物直売所の顧客ID付きPOSデータとトマトの生産者別品質データを用いて、農産物購買におけるロイヤルティ形成要因について分析を行った。その結果、コスト・パフォーマンスが優れた生産者ではなく、食味の点で消費者が不満足を感じる商品の出荷割合が少ない生産者ほど、消費者からのロイヤルティを確立していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 生産者に対するロイヤルティの品目間比較分析-農産物直売所の顧客ID付きPOSデータ分析-2010

    • 著者名/発表者名
      田口光弘・柴田静香
    • 雑誌名

      関東東海農業経営研究 100号

      ページ: 101-104

    • 査読あり
  • [学会発表] POSデータを用いた加工食品と生鮮食品の購買行動分析2009

    • 著者名/発表者名
      田口光弘
    • 学会等名
      日本フードシステム学会 関東支部研究会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2009-12-12
  • [学会発表] 生産者に対する消費者のロイヤルティ形成要因の解明-トマトを対象に-2009

    • 著者名/発表者名
      田口光弘
    • 学会等名
      日本農業経営学会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2009-09-21
  • [学会発表] 生産者別のリピーター定着要因の解明-直売所のPOSデータ分析-2009

    • 著者名/発表者名
      田口光弘
    • 学会等名
      関東東山東海農業経営研究会 春季研究会
    • 発表場所
      農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波事務所
    • 年月日
      2009-06-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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