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2010 年度 実績報告書

地下水変動・作物生長結合モデルを用いた灌漑取水量時・空間分布の逆推定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21780222
研究機関茨城大学

研究代表者

吉田 貢士  茨城大学, 農学部, 准教授 (20420226)

キーワード灌漑用水 / 稲の生産性 / スペクトル分析 / NDVI / 地下水変動
研究概要

平成22年度は、ラオスのKM6灌漑地区において、雨期米の収穫時期である10月に調査を行い、地区内の稲の生育状況を刈り取り調査と携帯型分光放射計によるスペクトル観測から得られるNDVI値により評価した。雨期は、天水のみで栽培するため、生育状況は水田の土壌条件および地形的な立地条件により変化することを確認した。乾期作の3月調査においては、灌漑用水の分配状況を詳細に観測し、各地区での水の使用状況と生育状況(スペクトルにより評価)について比較を行った。その結果、灌漑による水の供給量との相関は上流域では高く、下流域では低い結果を得た。地下水位観測の結果を鑑みても、下流域では地下水経由での水の供給が作物生長に利用されているためと考えられる。また、稲の気温・水温に対する応答に関しては国内においも調査を行った。水田内にて水深、水温の分布および気象データを計測し、稲の生長量に関しては、携帯型分光放射計によるスペクトル調査を行い、NDVIの値と刈り取りによる実測値の相関について検討を行った。これらの情報から、気温・水温が稲の生長に与える影響について、水田内の分布状況を評価することが可能となった。モデル開発については、気象条件および灌漑条件から稲の季節ごとの生育状況を計算できるモデルを構築し、観測データとの比較を行い、数値実験から通水灌漑の効果や昼湛水夜排水による地表面温度、葉温への影響を評価した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 播種日,施肥量の違いが燃料作物スイートソルガムの窒素吸収に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      吉田貢士・加藤亮, (その他3名)
    • 雑誌名

      応用水文

      巻: 23 ページ: 11-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 水稲の高温障害抑制のための水田水温予測一次元モデル作成2010

    • 著者名/発表者名
      吉田貢士・塩沢昌・松林周磨
    • 学会等名
      農業農村工学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-09-01

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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