ウシ初期胚のエピジェネティクスにおけるメチル基経路の役割

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21780251
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用動物科学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 池田 俊太郎 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教 (50447893)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: ウシ / 卵母細胞 / 着床前胚 / 栄養と繁殖 / メチル基経路 / エピジェネティクス

研究概要

ウシの卵母細胞および胚盤胞期までの着床前胚にメチル基経路の酵素群が発現していることを明らかにした。ウシ着床前胚の発生において、メチル基経路内の代謝産物のうち、ホモシステインはグローバルなDNAのメチル化に影響をおよぼすこと、メチオニンは、そのS-アデノシルメチオニンへの代謝を通じて桑実胚から胚盤胞への移行に関与していることを明らかにした。ウシ着床前胚の発生におけるメチル基経路の存在とその重要性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Expression of methylation pathway enzymes in bovine oocytes and preimplantation embryos (2010)
  • 著者名/発表者名: Ikeda S, Namekawa T, Sugimoto M, Kume S.
  • 雑誌名: J.Exp.Zool.A.Ecol.Genet.Physiol 313巻 ページ: 129-136
  • 査読あり
• [学会発表] マウス初期胚に対する葉酸の暑熱ストレス緩解効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小山裕之・池田俊太郎・杉本実紀・久米新一
  • 学会等名: 第60回関西畜産学会大会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2010-09-15
• [学会発表] マウスとウシの卵母細胞および胚盤胞におけるMatlaのメチル化解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 池田俊太郎・杉本実紀・久米新一
  • 学会等名: 第103回日本繁殖生物学会大会
  • 発表場所: 青森県十和田市
  • 年月日: 2010-09-02
• [学会発表] ウシ孵化前胚におけるグルココルチコイド受容体の発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 池田俊太郎・行川貴浩・杉本実紀・久米新一
  • 学会等名: 日本畜産学会第112回大会
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2010-03-29