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2010 年度 実績報告書

核リプログラミング誘導因子を利用した新規体細胞核移植技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21780254
研究機関近畿大学

研究代表者

谷 哲弥  近畿大学, 農学部, 講師 (70319763)

キーワード核移植 / 核リプログラミング / 未受精卵子
研究概要

第二減数分裂中期の未受精卵をレシピエント卵細胞として用いてクローン胚を作製しても、核リプログラミングの効率が極めて低く、体細胞ゲノムの脱メチル化などのエピジェネティックな変化が起こらないことがその原因の一つとして考えられている。そこで予め未受精卵にiPS細胞及びES細胞との融合によるリプログラミングに必要な既知の誘導因子を強制発現することでその効率の向上を目的とした。すなわち、iPS細胞樹立のための核リプログラミング誘導因子(oct3/4、sox2、klf4、c-myc)やES細胞との融合法で効果的なnanog、核リプログラミングの中心因子であるOct3/4の脱メチル化に関与するGadd45a遺伝子をマウスES細胞からクローニングし体外でmRNAを合成した後、体細胞核移植前2-3時間のブタ未受精卵に注入することで核リプログラミング誘導因子過剰発現卵を作製した。得られた強制発現未受精卵は、その発現レベル、初期胚の発生に影響を与えない発現レベルを確認した。至適化した核リプログラミング強制発現ブタ未受精卵を用いて体細胞核移植を行った。しかしながら、GFP mRNAを注入した対照区と比較してクローン胚の発生率を向上させることができなかった。また核移植された体細胞核のエピジェネティックな状態をHistoneH3-K9のメチル化を指標にして免疫染色して確認したが、高メチル化状態であったことから核リプログラミング強制発現卵は核リプログラミングを促進することはできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Muscle master regulator MyoD, general activator VP16 and pioneer factor FoxA : why are they so powerful?2011

    • 著者名/発表者名
      Hirai H, Tani T, Kikyo N.
    • 雑誌名

      Int J Dev Biol

      巻: (In press)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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