研究課題
若手研究(B)
体細胞クローン胎子の過大化や受胎牛における分娩遅延は、体細胞クローンの生産効率を低下させる要因となっている。本研究では、体細胞クローン受胎牛における妊娠末期の血中グルコース濃度の上昇が少なく、胎盤節におけるグルコース輸送体のmRNA発現が高いことを明らかにした。これらのことから、妊娠末期の体細胞クローン胎子におけるコルチゾール生産能が不十分であることが示唆された。デキサメサゾンを用いた分娩誘起では、体細胞クローン受胎牛および体内受精卵の移植による受胎牛のいずれにおいても胎盤節のアポトーシスが十分に誘起されないことが明らかとなった。持続型コルチゾール製剤を用いて、体細胞クローン受胎牛の分娩誘起が可能であった。本研究の成果は、体細胞クローン受胎牛だけでなく、一般の妊娠牛の分娩誘起技術の改良にも有用な知見となると考えられた。
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J Reprod Dev
巻: (in press)
巻: 57 ページ: 57-61