北海道内の犬およびマダニを調査した結果、本邦で初めて犬血液からリケッチア属細菌のDNAが検出され、遺伝子解析によりRickettsia felis近縁種であることがわかった。また、8.9%の犬で血清抗リケッチア抗体価が高値を示し、犬がリケッチアに高率に曝露されていることが明らかとなった。犬寄生マダニの24.0%がリケッチアを保有しており、犬がマダニを介して人の住環境にリケッチアを持ち込む可能性が示された。 犬から検出されたリケッチアの近縁種がエゾリス寄生ノミから検出され、犬へのリケッチア伝播にノミが関与している可能性が示された。
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