高活性リグニン分解菌Phanerochaete sordida YK-624株を用いて、環境ホルモンの一種であるビスフェノールA(BPA)の分解を試みた。リグニン分解酵素産生培地においてBPAを処理すると、BPAは酸化重合された。一方、リグニン分解酵素非産生培地でBPAを処理すると、主たる代謝産物としてBPAの水酸化物を与えた。また本反応にシトクロムP450が関与していることが予想された。また、BPA混入土壌(100μg/g)をマンガンペルオキシダーゼ高生産株で処理したところ、培養5日間にてBPAの約90%が消失した。
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