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2009 年度 実績報告書

AT-hook型因子HMGA1の糖新生新規フィードバック制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21780307
研究機関筑波大学

研究代表者

廣田 恵子  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 研究員 (00375370)

キーワード糖代謝 / 転写制御 / HMGA / glucose-6-phosphatase / In vivo LUC / 線虫 / FOXO / インスリン
研究概要

糖新生律速酵素G6Pase遺伝子の発現は、インスリンやグルカゴン等のホルモンによって、転写レベルで厳密に制御されている。FOXO1はインスリンシグナルによって負の制御を受ける転写因子であり、G6Pase遺伝子発現におけるインスリンによる転写抑制に主要な役割を果たしている。私はこれまでに、G6Pase遺伝子の転写調節機構について解析を行い、転写活性を抑制する新たな因子として、HMGA1(High Mobility Group A1)を見出した。HMGA1は、DNA結合ドメインであるAT-hookを3カ所持つ、約20kDaのタンパク質である。本研究ではHMGA1の糖代謝における機能について、FOXO1との相互作用を中心に明らかにすることを目的とした。
【実験結果】HMGA1によるFoxo1抑制メカニズムの解析;Foxo1の結合するDNAコンセンサス配列はGTAAA(C/T)AAというAT-rich配列であることから、Foxo1転写抑制の分子機構は、Foxo1結合配列(AT-rich配列)へのHMGA1の結合による場合とFoxo1への直接の結合による場合が考えられる。解析の結果、in vitroにおいてFOXO1とHMGA1が結合すること、HMGA1の過剰発現によりFOXO1のDNA結合は阻害されないことを明らかにした。このことから、HMGA1はFOXO1に直接結合して、FOXO1依存的転写を抑制していることが考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 糖代謝遺伝子のインスリン応答性転写制御機構の解析2009

    • 著者名/発表者名
      廣田恵子
    • 学会等名
      日本生化学会関東支部例会「若手が担う次世代型生化学研究」
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県)
    • 年月日
      2009-06-20
  • [学会発表] HMGA1による転写因子Foxo1を介したG6Pase遺伝子発現制御機構の解明2009

    • 著者名/発表者名
      堺井陽香里
    • 学会等名
      日本生化学会関東支部例会「若手が担う次世代型生化学研究」
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県)
    • 年月日
      2009-06-20
  • [学会発表] Caenorhabditis elegans における転写因子DAF-16のアルギニンメチル化酵素による制御機構の解明2009

    • 著者名/発表者名
      高橋悠太
    • 学会等名
      日本生化学会関東支部例会「若手が担う次世代型生化学研究」
    • 発表場所
      つくば国際会議場(茨城県)
    • 年月日
      2009-06-20
  • [備考]

    • URL

      http://akif2.tara.tsukuba.ac.jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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