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2010 年度 実績報告書

金触媒による連続環化反応の開発および生理活性アルカロイド合成への展開

研究課題

研究課題/領域番号 21790004
研究機関東北大学

研究代表者

杉本 健士  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教 (60400264)

キーワード金触媒 / 連続環化反応 / アルカロイド合成 / インドリジジン / キノリジジン / 多置換ピロール
研究概要

生理活性アルカロイドの母骨格として多く見られるインドリジジンの簡便合成法として、金触媒を用いた連続反応を確立した。条件最適化の検討を行った結果、最大95%収率で、目的とするインドリジジンを構築できることを見いだし、基質の適用範囲の拡大を試みたところ、完全置換ピロール部を持つインドリジジン合成を行うことに成功した。さらに、見いだした連続反応のアルカロイド合成への適用を試み、ラジニラムの不斉合成を達成した。この際、第4級炭素に隣接した三重結合をもつ基質に対しても金触媒による連続反応が適用可能であることを明らかとし、最終的にはマイクロウェーブ照射下、触媒量の酸の共存下金触媒を作用させると、65%収率でインドリジノンへと変換できることを見いだした。さらに新たなアシルピロールのカルボニル除去法を見いだし、短行程かつ良好な収率での全合成経路を見いだした。
さらに、アルカロイドの母骨格として有用なピロール、キノリジジン合成に、金触媒を用いた連続反応を展開し、それぞれ最適な条件を見いだすことに成功した。多置換ピロールの集約的合成への応用を見据え、分子間反応への展開を試みた結果、10モル%のRuphos配位子を持つ金触媒存在下最大86%収率でピロールが得られることを見いだし、基質適用範囲の確認を行った。また、キノリジジン合成に関しては、新たに基質を設計し分子内反応を適用し、2.5モル%のJohnphos配位子を持つ金触媒存在下、最大85%収率で様々なキノリジジンの合成が可能であることを見いだした。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 学会発表 (6件) 備考 (1件)

  • [学会発表]2011

    • 著者名/発表者名
      豊島和貴、杉本健士、徳山英利
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      静岡県静岡市
    • 年月日
      2011-03-30
  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      豊島和貴、杉本健士、徳山英利
    • 学会等名
      創薬懇話会2010 in蔵王
    • 発表場所
      宮城県蔵王町
    • 年月日
      2010-11-12
  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      野中汐里、小滝健太、杉本健士、徳山英利
    • 学会等名
      創薬懇話会2010 in蔵王
    • 発表場所
      宮城県蔵王町
    • 年月日
      2010-11-12
  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      徳山英利、野中汐里、豊島和貴、小滝健太、杉本健士
    • 学会等名
      第36回反応と合成の進歩シンポジウム
    • 発表場所
      愛知県名古屋市
    • 年月日
      2010-11-02
  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      野中汐里、小滝健太、杉本健士、徳山英利
    • 学会等名
      第49回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      福島県郡山市
    • 年月日
      2010-10-24
  • [学会発表]2010

    • 著者名/発表者名
      豊島和貴、杉本健士、徳山英利
    • 学会等名
      第49回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      福島県郡山市
    • 年月日
      2010-10-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~seizou/presentation_2010.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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