植物ステロールによるコレステロール吸収抑制機構の解明と新しい吸収抑制方法

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790043
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 物理系薬学
• 研究機関: 昭和薬科大学
• 研究代表者: 松岡 圭介 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (90384635)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 物理化学

研究概要

数種の植物ステロール/スタノール種の添加に伴うコレステロール低下機構をモデル腸液中で研究を行った。その植物ステロール/スタノール種の僅かな分子構造の違いはモデル腸液中でのコレステロールの溶解度に影響を及ぼした。その競争的可溶化の結果、コレスタノールが最もコレステロールの溶解度を低下させた。そのコレステロールの最大溶解度はコレステロールだけ溶解させた時に対して、35%まで低下する。コレステロールの溶解度低下効果は次の順であることが分かった。ブラシカステロール<スティグマステロール<フコステロール<カンペステロール<シトスタノール<シトステロール<コレスタノール。

研究成果

• [雑誌論文] Competitive solubilization of cholesterol and β-sitosterol with changing biliary lipid compositions in model intestinal solution (2012)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Matsuoka, Rie Ebisawa, Saori Yui, Chikako Honda, Kazutoyo Endo
  • 雑誌名: Chemistry and Physics of Lipids 巻: 165(1) ページ: 7-14
  • DOI: DOI:10.1016/j.chemphyslip.2011.10.004
  • 査読あり
• [雑誌論文] 植物ステロール/スタノールによるコレステロールの吸収抑制機構に関する研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡圭介
  • 雑誌名: オレオサイエンス 巻: 11 ページ: 119-125
  • URL: http://www.jocs-office.or.jp/mokuji/backnumber.html
• [雑誌論文] Competitive solubilization of cholesterol and six species of sterol/stanol in bile salt micelles (2010)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Matsuoka, Eriko Kajimoto, Maho Horiuchi, Maho, Chikako Honda, Kazutoy Endo
  • 雑誌名: Chemistry and Physics of Lipids 巻: 163(4-5) ページ: 397-402
  • DOI: DOI:10.1016/j.chemphyslip.2010.03.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] 胆汁酸塩ミセルへのコレステロール及び植物ステロール/スタノールの競争的可溶 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松岡圭介
  • 雑誌名: Colloid and interface communication 巻: 34 ページ: 14-15
  • URL: http://colloid.csj.jp/news_letter/sub_guide.html
• [学会発表] モデル腸液中の胆汁脂質の組成変化に伴うコレステロールとβ-シトステロールの競争的可溶化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松岡圭介
  • 学会等名: 日本化学会コロイド及び界面化学部会
  • 発表場所: 京都大学(京都)
  • 年月日: 2011-09-09
• [学会発表] 植物ステロール/スタノールによるコレステロールの吸収抑制機構に関する研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松岡圭介
  • 学会等名: 日本油化学会
  • 発表場所: 北海道大学(函館)
  • 年月日: 2010-09-15
• [学会発表] タウロデオキシコール酸ナトリウム溶液へのコレステロールと6種の植物ステロール/スタノールの競争的可溶化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松岡圭介
  • 学会等名: 日本化学会年会
  • 発表場所: 近畿大学(大阪府)
  • 年月日: 2010-03-27