本研究において、以下の結果が得られた。 (1)PRDX2やSCD2など、PAFAH2と結合する分子を同定した。 (2)PAFAH2のDTNB感受性を担うアミノ酸残基として、種間で保存性の高いCys83を同定し、Cys83が修飾されることによりPAFAH2の活性が制御されうることが示唆された。 (3)PAFAH2の膜移行を細胞染色により検出する実験系を構築した。 (4)PAFAH2欠損マウスはマスト細胞の脱顆粒不全により即時型アレルギー反応が減弱することを明らかにした。 (5)PAFAH2欠損マウスから得た骨髄由来培養マスト細胞はIgE依存的脱顆粒反応が減弱することを明らかにした。
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