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2010 年度 実績報告書

DNA損傷応答因子Rassf1cの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21790065
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中村 貴  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (80431948)

キーワードDNA損傷応答 / ストレス応答性キナーゼ / ノックアウトマウス / Rassf1
研究概要

ゲノムDNAは様々な内的・外的要因によって常に損傷の危機に曝されている。軽度のDNA損傷に対Lては一連のDNA修復酵素群のはたらきにより細胞の恒常性が維持される。一方、過度のDNA損傷を受けた細胞はアポトーシスをおこし、速やかに排除されることが知られている。ストレス応答性MAPキナーゼであるJNKは紫外線やDNA損傷薬剤を始めとする様々なストレスにより活性化されこその活性化状態の違いにより細胞の生死を規定する分子スイッチである。しかしながらこれら応答因子の生体レベルにおける機能に対する理解は少ない。そこで本研究ではDNA損傷応答因子のRassf1cの機能解析を目的とし、Rassf1遺伝子破壊マウスの作出を通じてRassf1c遺伝子の機能解析を行なう事目的とした。今年度はRassf1のメジャーアイソフォームであるRassf1a, Rassf1cのダブルノックアウトマウスを新たに作出し、その生体レベルにおける機能解析を試みた。
Rassf1a/cの両アイソフォームを破壊可能なターゲティングベクターを構築、E14K ES細胞ヘエレクトロポレーション方にて遺伝子導入を行い、相同組換え体クローンを得た。得られたクローンをC57BL/6Jマウスのブラストシストへ注入し、仮親子宮へ移植、キメラマウスを得た。得られたキメラマウスと野生型マウスを交配したところ、相同組換え体クローン由来のES細胞の生殖細胞系列移行が確認出来た為、F1個体同士の交配によりRassfla/c遺伝子ダブルノックアウト(KO)マウス系統を樹立した。生まれてきたRassf1a/cダブルKOマウスは正常に出産し、生殖能には異常は見られなかった。今後、既に樹立済みのRassf1cノックアウトマウスとの詳細な比較解析を行なっていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Imaging mass spectrometry reveals characteristic changes in triglyceride and phospholipid species in regenerating mouse liver.2011

    • 著者名/発表者名
      Miyamura N., et al
    • 雑誌名

      Biochem Bioophys Res Commun.

      巻: 408 ページ: 120-125

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Noncanonical Wnt signaling mediates androgen-dependent tumor growth in a mouse model of prostate cancer.2011

    • 著者名/発表者名
      Takahashi S., et al
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA.

      巻: 108 ページ: 4938-4943

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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