遺伝子発現制御から迫る癌抑制遺伝子産物p53を介するアポトーシス経路の分子機構

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790066
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 田中 亜紀 富山大学, 医学薬学研究部(薬学), 助教 (50432109)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 転写

研究概要

基本転写因子TFIIEとTFIIHは、RNAポリメラーゼIIによる転写の開始段階に重要な機能を担う。この二つの因子の相互作用に、癌抑制遺伝子産物p53の46番目セリンおよび55番目スレオニンのリン酸化修飾が影響を及ぼす可能性が示された。また紫外線や抗癌剤などによるDNA損傷を受けて、細胞内でp53タンパク質が安定化されると、その翻訳後修飾によりp53とTFIIHの相互作用が、TFIIEとの相互作用より優先されることが示された。

研究成果

• [雑誌論文] Central forkhead domain of human TFIIE beta plays a primary role in binding double-stranded DNA at transcription initiation. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tanaka A, Watanabe T, Iida Y, Hanaoka F, Ohkuma Y.
  • 雑誌名: Genes Cells. Vol.14 ページ: 395-405
  • 査読あり
• [学会発表] 基本転写因子TFIIEの機能ドメインの解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中亜紀
  • 学会等名: BMB2010 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 20101207-20101210
• [学会発表] 基本転写因子TFIIE-TFIIHの機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山田華那
  • 学会等名: BMB2010 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 20101207-20101210
• [学会発表] Functional roles of TFIIE in conformational changes of RNA polymerase II during transcription initiation. (2010)
  • 著者名/発表者名: Ohkuma Yoshiaki
  • 学会等名: 9th EMBL Conference : Transcription and Chromatin
  • 発表場所: EMBL Laboratory,Germany.
  • 年月日: 20100828-20100831
• [学会発表] 基本転写因子TFIIEの機能ドメインの解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山田華那
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 20091209-20091212
• [学会発表] 基本転写因子TFIIEの機能ドメインの解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中亜紀
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 20091021-20091024
• [学会発表] 基本転写因子TFIIE-TFIIHの機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉國達也
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場(兵庫県)
  • 年月日: 20091021-20091024