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2010 年度 実績報告書

新規細胞内因子へと伝搬されるG蛋白質共役受容体の立体構造変化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21790082
研究機関熊本大学

研究代表者

吉永 壮佐  熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (00448515)

キーワードケモカイン受容体 / NMR / 構造生物学 / 炎症性免疫疾患 / 創薬
研究概要

申請者は,ケモカイン受容体CCR2bとその新規細胞内結合因子FROUNTの相互作用について,核磁気共鳴法(NMR)を用いた解析を行ってきた。その結果,CCR2b上のFROUNT結合部位を同定した(未発表)。既知のGタンパク質共役受容体の立体構造を用いた解析から,CCR2b上のFROUNT結合部位は,通常はマスクされた状態であると考えられた。外部からのシグナルにより,CCR2bが立体構造変化を起こして結合部位が露出し,FROUNTが結合すると考えられる。
本研究は,溶液NMR法を用いることにより,CCR2bの立体構造変化を明らかにすることを目的とする。得られた知見を,Gタンパク質共役受容体をターゲットとする創薬に活用する。
本年度は,全長の細胞内結合因子FROUNTについて,大腸菌を用いた発現系と精製系を構築し,立体構造解析を行うのに十分な量の組み換えタンパク質を得ることができた(Esaki K, et al. (2011))。また,この全長FROUNTがCCR2b結合活性をもつことを,溶液NMR法および表面プラズモン共鳴法を用いて明らかにした。さらに,全長の受容体CCR2bについて,昆虫細胞を用いた発現系と精製系を構築した。
今後.本研究において得られた試料に対して溶液NMR法を適用し,CCR2bの立体構造変化を明らかとし,創薬に展開してゆく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Expression and purification of human FROUNT, a common cytosolic regulator of CCR2 and CCR5.2011

    • 著者名/発表者名
      Esaki K.
    • 雑誌名

      Protein Expression and Purification

      巻: 77 ページ: 86-91

    • 査読あり
  • [学会発表] ケモカイン受容体CCR2の納内制御因子FROUNTに関する構造生物学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      土屋祐輔
    • 学会等名
      第34回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
    • 発表場所
      玄海ロイヤルホテル,福岡
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 溶液NMR法を用いたケモカイン受容体会合分子FROUNTの構造生物学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      辻辰一朗
    • 学会等名
      第34回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
    • 発表場所
      玄海ロイヤルホテル,福岡
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] ケモカイン受容体と制御因子FROUNTとの相互作用に関する構造生物学的研究2010

    • 著者名/発表者名
      江崎芳
    • 学会等名
      第10回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター,札幌
    • 年月日
      2010-06-17

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公開日: 2012-07-19  

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