心筋梗塞患者血漿中の変性リポタンパク質の修飾構造と相互作用因子の解析

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790092
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 昭和大学
• 研究代表者: 小濱 孝士 昭和大学, 薬学部, 助教 (60395647)
• 連携研究者: 板部 洋之 昭和大学, 薬学部, 教授 (30203079) ; 加藤 里奈 昭和大学, 薬学部, 助教 (30392400) ; 木庭 新治 昭和大学, 医学部, 講師 (20276546) ; 小林 洋一 昭和大学, 医学部, 教授 (70158905) ; 巌本 三寿 昭和大学, 医学部, 准教授 ; 宮崎 章 昭和大学, 医学部, 教授 (70253721)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 動脈硬化症 / 酸化LDL / プロテオーム / モノクローナル抗体 / 酸化ストレス / リポタンパク質 / LDL

研究概要

生体内で生じるLDLの酸化的変性の性質を明らかにするために、冠動脈疾患患者の心臓カテーテル治療により得られた血液からLDLを分画して解析を行った。健常者と比較して酸化LDLレベルが2～3倍上昇しているものが存在した。また免疫沈降法により回収された酸化LDLのタンパク質成分は脂質過酸化物による修飾を受けており、酸化リン脂質の修飾を受けたapoB-100では100～250kDaの特徴的な断片が見出された。

研究成果

• [雑誌論文] The dynamics of oxidized LDL during atherogenesis (2011)
  • 著者名/発表者名: Itabe H, Obama T, Kato R
  • 雑誌名: Journal of Lipids Article ID ページ: 418313
  • 査読あり
• [雑誌論文] Glucagon regulates intracellular distribution of adipose differentiation-related protein during triacylglycerol accumulation in the liver. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takahashi K, Sasabe N, Ohshima K, Kitazato K, Kato R, Masuda Y, Tsurumaki M, Obama T, Okudaira S, Aoki J, Arai H, Yamaguchi T, Itabe H.
  • 雑誌名: J lipid Res. 51 ページ: 2571-2580
  • 査読あり
• [雑誌論文] Immunoprecipitation and LC-MS/MS analysis of human oxidized low-density lipoprotein from plasma (2010)
  • 著者名/発表者名: Obama T, Kikuchi M, Shiraiwa T, Kato R, Itabe H
  • 雑誌名: Chemistry and Physics of Lipids 163S ページ: S42
  • 査読あり
• [雑誌論文] Oxidized Low-Density Lipoproteins enhances IL-8 production in Human Gingival Epithelial Cells (2010)
  • 著者名/発表者名: Suzuki K, Sakiyama Y, Usui M, Obama T, Kato R, Itabe H, Yamamoto M
  • 雑誌名: J Period Res. 45 ページ: 488-495
  • 査読あり
• [雑誌論文] Transient Increase in Plasma Oxidized LDL During the Progression of Atherosclerosis in Apolipoprotein E Knockout Mice. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kato R, Mori C, Kitazato K, Arata S, Obama T, Mori M, Takahashi K, Aiuchi T, Takano T, Itabe H.
  • 雑誌名: Arterioscler Thromb Vasc Biol. 29 ページ: 33-39
  • 査読あり
• [学会発表] 生体内で生じた酸化LDLの脂質過酸化物による修飾 (2011)
  • 著者名/発表者名: 小濱孝士、白岩誉裕希、楠ノ瀬雄也、加藤里奈、山口智広、板部洋之
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] Immunoprecipitation and LC-MS/MS analysis of human oxidized low-density lipoprotein from plasma (2010)
  • 著者名/発表者名: Obama T, Kikuchi M, Shiraiwa T, Kato R, Itabe H
  • 学会等名: 51st International Conference on the Bioscience of Lipids
  • 発表場所: Bilbao, Spain
  • 年月日: 2010-09-09
• [学会発表] 動脈硬化の発症と大動脈組織の脂質過酸化物沈着 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林暢孝、加藤里奈、宮越由佳、天日雅行、小濱孝士、山口智広、板部洋之
  • 学会等名: 第11回Pharmaco-Hematologyシンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-06-19
• [学会発表] apoEノックアウトマウス大動脈の動脈硬化初期段階における脂質過酸化物の出現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 林暢孝、加藤里奈、宮越由佳、天日雅行、荒田悟、小濱孝士、山口智広、板部洋之
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] 肝トリグリセリド合成の制御機構の解析～コレステロール摂取によるlipin発現の抑制 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小濱孝士、赤木和貴、長岡彩香、堀内尚美、加藤里奈、山口智広、板部洋之
  • 学会等名: 第52回日本脂質生化学会
  • 発表場所: 群馬
  • 年月日: 2009-06-04
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/
• [産業財産権] タンパク質又はペプチドのスルホン酸誘導体化されたN末端ペプチドフラグメントを質量分析する方法 (2010)
  • 発明者名: 乗岡茂巳、山口実、九山浩樹、小濱孝士、安藤英治、中澤隆、上山憲一、岡村高明
  • 権利者名: 株式会社島津製作所
  • 産業財産権番号: 特許,特許第4576972号
  • 取得年月日: 2010-09-03
• [産業財産権] タンパク質又はペプチドをスルホン酸誘導体化する方法、及びタンパク質又はペプチドのアミノ酸配列を決定する方法 (2010)
  • 発明者名: 小濱孝士、山口実、九山浩樹、安藤英治
  • 権利者名: 株式会社島津製作所
  • 産業財産権番号: 特許,特許第4569236号
  • 取得年月日: 2010-08-20
• [産業財産権] Methods for derivatizing protein or peptide with sulfonic acid groups (2009)
  • 発明者名: 乗岡茂巳、山口実、九山浩樹、小濱孝士、安藤英治、中澤隆、上山憲一、岡村高明
  • 権利者名: 株式会社島津製作所
  • 産業財産権番号: United States Patent,7,579,165
  • 取得年月日: 2009-08-25