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2009 年度 実績報告書

肝虚血再潅流障害による薬物腎排泄変動とその分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21790166
研究機関金城学院大学

研究代表者

池村 健治  金城学院大学, 薬学部, 助教 (70513935)

キーワード肝虚血再灌流障害 / トランスポータ / 薬物代謝酵素 / 酸化ストレス / 肝移植 / 薬物体内動態
研究概要

肝虚血再灌流(I/R)障害が腎臓並びに小腸における薬物トランスポータ・薬物代謝酵素に及ぼす影響とその機構に及ぼす酸化ストレスの影響について評価を行った。まず、酸化ストレス起因性の肝・腎・小腸疾患における薬物トランスポータ発現変動を調査し、障害臓器のみならず他臓器においても薬物トランスポータの発現量が変動することを概説し、酸化ストレスが薬物トランスポータの変動因子である可能性を示唆した。次に、肝I/R障害ラットを用い、薬物体内動態実験並びに薬物トランスポータ発現変動に対する酸化ストレスの影響を検討した。その結果、肝I/R障害後に、免疫抑制薬の経口bioavailabilityが顕著に減少することを発見し、その機構として、小腸上部における薬物代謝酵素のCYP3A活性並びに薬物排泄トランスポータのP-糖タンパク質の発現上昇が、小腸上部特異的にCyclosporine Aの吸収量低下をもたらすことを示唆した。一方で、肝I/R処置前に抗酸化物質投与により小腸上部におけるCYP3A活性上昇が抑制され、Cyclosporine Aの吸収低下が改善することを明らかにし、肝I/R障害後に産生する酸化ストレスが薬物代謝酵素並びに薬物トランスポータの変動因子であることを明らかにした。現在、肝I/R障害ラットにおける腎排泄型薬剤の薬物体内動態並びに腎臓におけるトランスポータ発現変動の解析している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Altered functions and expressions of drug transporters in liver, kidney and intestine in disorders of local and remote organs : possible role of oxidative stress in the pathogenesis2009

    • 著者名/発表者名
      Ikemura K, Iwamoto T, Okuda M
    • 雑誌名

      Expert Opinion on Drug Metabolism and Toxicity Vol.5(8)

      ページ: 907-920

    • 査読あり
  • [学会発表] 肝虚血再灌流障害ラットにおける Cyclosporine Aの小腸吸収低下に及ぼす酸化ストレスの影響2009

    • 著者名/発表者名
      池村健治、水谷秀樹、岩本卓也、奥田真弘
    • 学会等名
      日本薬物動態学会第24回年会
    • 発表場所
      京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      20091126-20091129
  • [学会発表] 塩酸イリノテカンとその代謝物の体内動態に及ぼす高尿酸血症の影響2008

    • 著者名/発表者名
      小田都紀子、松田紘子、倉田朋彦、池村健治、岩本卓也、奥田真弘
    • 学会等名
      日本薬学会第130回年会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県)
    • 年月日
      20080328-20080330

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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