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2009 年度 実績報告書

骨格筋細胞における膜小胞輸送;VAMP5の形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21790175
研究機関群馬大学

研究代表者

多鹿 友喜  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90400738)

キーワード骨格筋細胞 / 膜輸送 / SNARE / 筋分化 / 顕微鏡
研究概要

これまでに、膜小胞の繋留と融合を制御するSNARE蛋白質に注目し、その中の骨格筋に発現するVAMP蛋白について網羅的な検討を行ってきた。それらのVAMPのうち、筋特異的なアイソフォームといわれているVMP5ついて解析するため、まず、抗体を準備し、組織染色を行った。
抗体の準備
準備した抗体6種類(自作抗ペプチド抗体4種、市販2種)の評価を行った。過去の報告にもとづき、C2C12筋管細胞への染色性を評価したところ、自作抗体に1種、市販抗体に1種、染色性を示す抗体があった。っぎにウェスタンブロットで予想される分子量のバンドを検出するか評価したところ、市販抗体2種で、約15kDaのシングルバンドを検出した。自作抗体では予想より大きな複数のバンドが検出された。VAMPは、SNAPやSyntaxinと複合体を形成する可能性がある。そこで、SNAPやSyntaxinについても検出したが、泳動サンプル中に複合体は残存していなかった。
以上より、市販抗体1種は、筋管細胞への染色性とウェスタンブロットでバンド検出能をともに有する。さらに、筋管細胞への染色性は、抗原で吸収できることと、siRNAで減少することも確認した。よって、今後の解析に用いることにした。
マウス骨格筋組織での分布と骨格筋形成過程における発現
正常マウス骨格筋より、筋再生が盛んな筋ジストロフィーマウスのほうが、発現が多いことを見出した。その意義について、今後検討を進める。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Insufficient membrane fusion in dysferlin-deficient muscle fibers after heavy-ion irradiation2009

    • 著者名/発表者名
      Hino M, Hamada N, Tajika Y, Funayama T, Morimura Y, Sakashita T, Yokota Y, Fukamoto K, Kobayashi Y, Yorifuji H
    • 雑誌名

      Cell Structure and Function 34

      ページ: 11-15

    • 査読あり
  • [学会発表] 筋衛星細胞の活性化過程におけるVAMP2の発現変化2010

    • 著者名/発表者名
      多鹿友喜、高橋麻衣子、佐藤真人、村上徹、依藤宏
    • 学会等名
      第115回 日本解剖学会
    • 発表場所
      盛岡市、岩手県民会館
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] 小胞輸送関連タンパクVAMP2の細胞内分布に関する組織化学的検討2009

    • 著者名/発表者名
      多鹿友喜、佐藤真人、村上徹、依藤宏
    • 学会等名
      第56回 北関東医学会総会
    • 発表場所
      前橋市、群馬大学刀城会館
    • 年月日
      2009-10-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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