• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

骨格筋細胞における膜小胞輸送;VAMP5の形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21790175
研究機関群馬大学

研究代表者

多鹿 友喜  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (90400738)

キーワード骨格筋細胞 / 膜輸送 / SNARE / 筋分化 / 顕微鏡
研究概要

これまでに、膜小胞の繋留と融合を制御するSNARE蛋白質に注目し、骨格筋に発現するアイソフォームについて網羅的な検討を行ってきた。SNARE蛋白質のうちVAMPファミリーに属するVAMP5は、筋特異的なアイソフォームといわれている。しかしながら、mRNAを検出した報告しかなく、生体内におけるVAMP5蛋白質の発現と分布は、全く知られていない。そこで、抗体をもちいて組織染色などの解析を行った。
正常マウス骨格筋では、VAMP5は、成熟した骨格筋細胞に発現した。出生直後の未成熟な骨格筋には、発現しなかった。カルジオトキシンによる筋障害後の筋再生過程においても、VAMP5は、幼若な骨格筋細胞には発現せず、再生がすすんだ骨格筋細胞に発現した。さらに、培養筋芽細胞をもちいて筋分化過程でのVAMP5の発現も、筋分化が進むにつれ、増加した。よって、VAMP5は、骨格筋の成熟に伴い発現する蛋白質であることが分かった。次に、成熟骨格筋について詳しく調べた。VAMP5のシグナルは、骨格筋細胞によって強弱があった。VAMP5とミオシン重鎖との二重染色により、骨格筋細胞を速筋線維と遅筋線維に分類し、VAMP5の発現と比較しところ、VAMP5は、速筋線維に多く発現することが分かった。
以上より、VAMP5は成熟した速筋線維に多く発現することが分かったが、その意義については不明である。今後、培養細胞などをもちいて、検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] VAMP2 marks quiescent satellite cells and myotubes, but not activated myoblasts.2010

    • 著者名/発表者名
      Tajika Y, Takahashi M, Hino M, Murakami T, Yorifuji H.
    • 雑誌名

      Acta Histochemica et Cytochemica

      巻: 43 ページ: 107-114

    • 査読あり
  • [学会発表] 骨格筋におけるVAMP5の発現レベルは、線維タイプにより異なる2011

    • 著者名/発表者名
      高橋麻衣子、多鹿友喜、Astrid F.K.、日野瑞城、上野仁之、村上徹、依藤宏
    • 学会等名
      第116回 日本解剖学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2011-03-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi