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2010 年度 実績報告書

酵母オートファジー関連遺伝子Atg8の哺乳類オルソログLC3Aの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21790192
研究機関順天堂大学

研究代表者

佐々木 光穂  順天堂大学, 医学部, 助教 (20432536)

キーワードオートファジー / ノックアウトマウス
研究概要

現在、哺乳類においてLC3(LC3B)はオートファジーのマーカータンパク質(LC3-II)として広く用いられているが、LC3と非常に高い相同性をもつLC3Aに関しては、その機能や生理学的な役割などについてはまったく不明である。そこで本研究では、酵母のオートファジー関連遺伝子Atg8の哺乳類オルソログであるLC3Aの機能や生理的な役割を解明するために、ジーントラップ法によりLC3Aを欠損させたマウスの作出を行った。しかしながら、両アリルにLC3A遺伝子の発現をトラップするカセットをもったマウス(LC3Aホモ欠損マウス)は顕著な表現型を呈示しなかった。そこで、このマウスにおけるLC3AのmRNAの有無をRT-PCR法で確認したところ、いくつかの臓器(心臓など)においてトラッピングが完全に機能せずLC3A遺伝子の発現が弱くみられ、この遺伝子発現の"漏れ"が表現型の出ない原因とも考えられた。そこで、ジーントラップ法でLC3Aを欠損させたマウスとFLPトランスジェニックマウスを交配して全身のLC3Aの発現を元に戻したマウスをまず作出した後、さらにCreトランスジェニックマウスと交配させることにより全身でLC3A遺伝子のエキソン2とエキソン3を欠いたアリルをもつマウスの作出を行うこととした。
現在、LC3A遺伝子の片側のアリルを欠損させたマウス(LC3A(+/-))まで作出できたところである。LC3A(+/-)マウスは顕著な表現型は見られなかった。今後、LC3A(+/-)マウス同士の交配を行いLC3A(-/-)マウスを作出し解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Atg9A protein, an autophagy-related membrane protein, is localized in the neurons of mouse brains.2010

    • 著者名/発表者名
      Tamura H, Shibata M, Koike M, Sasaki M, Uchiyama Y.
    • 雑誌名

      J.Histochem.Cytochem.

      巻: 58 ページ: 443-453

    • 査読あり
  • [学会発表] 哺乳類Atg9はオメガソームに局在する2011

    • 著者名/発表者名
      佐々木光穂、多村博澄、内山安男
    • 学会等名
      第116回 日本解剖学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-03-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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