低浸透圧刺激時の細胞容積調節にはK^+チャネル、陰イオンチャネル及びそれらの調節因子として細胞内カルシウムが重要な役割を果たすと考えられている。本研究では細胞内カルシウム濃度変化と陰イオンチャネルコンダクタンスについて、ラット皮質集合管新鮮単離標本を用いて蛍光レシオイメージング及び電気生理学的解析を行うことにより、1)低浸透圧刺激時の細胞内カルシウム濃度上昇機構にニカルジピン感受性の細胞外カルシウム流入経路が関与する、2)低浸透圧刺激によってNPPB感受性、グリベンクラミド非感受性のCl-電流が活性化することが明らかとなった。
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