研究概要 |
私共は、エンドサイトーシスに関与するタンパク質SGIP1αを以前に同定した。SGIP1αはリン脂質結合活性を有し、細胞膜をチューブ状に変形させる活性を持つ。今回、SGIP1αと相同性の高いタンパク質FCHO1,FCHO2を新たに見出し、機能解析を行った。FCHO2は、SGIP1αのリン脂質結合・膜変形活性ドメインであるMPドメインとは異なるEFC/F-BARドメインを有していた。しかし、MP ドメインと同様EFC/F-BARドメインは、リン脂質結合・膜変形活性を持っていることが知られている。実際、FCHO2のEFC/F-BARドメインもこれら活性を有していた。機能解析を行ったところ、FCHO2はEps15およびαadaptinと結合し、エンドサイトーシスに関与していることが明らかとなった。
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