• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

小脳顆粒細胞を用いた細胞膜電位変化による神経発生・成熟調節の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21790294
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

岡澤 慎  (財)大阪バイオサイエンス研究所, システムズ生物学部門, 研究員 (40414130)

キーワード神経発達 / 小脳顆粒細胞 / 静止膜電位 / パッチクランプ法
研究概要

近年の分子生物学を駆使した脳研究により、神経回路形成に関わる遺伝子発現パターンが明らかになりつつある。一方、神経発生・成熟期における電気的性質はダイナミックに変化するということがさまざまな神経細胞を対象とした研究で報告されている。しかしながら、電気的性質変化の神経回路形成に果たす役割は不明な点が多い。本研究の目的は、膜電位の変化がどのように神経発生・成熟を調節しているのかを分子生物学的、電気生理学的に解析し、神経ネットワーク構築メカニズムを明らかにすることである。平成22年度は、(1)これまで樹状突起の剪定からシナプス形成に至る形態変化の過程は不明であった。そこでスライス器官培養系における長時間のタイムラプス観察系を確立した。即ち、メンブレン上で培養された小脳スライスを正立顕微鏡下でタイムラプス観察系をできる系を立ち上げた。小脳スライスは生後6日齢マウスから作製し、リポフェクションにより小脳顆粒細胞にGFP発現ベクターを導入した。タイムラプス観察の結果、樹状突起の剪定からシナプス形成に至る樹状突起の形態変化の過程が明らかになった。(2)また、平成21年度に薬理学的に同定した樹状突起剪定に関わる細胞内シグナル伝達分子、および、細胞骨格の制御に関わる複数個の細胞内シグナル伝達分子について、それぞれドミナントネガティブ体を作成し、スライス器官培養系において小脳顆粒細胞に導入した。その結果、一部のドミナントネガティブ体で樹状突起の剪定が阻害され、樹状突起の剪定に関わる細胞内シグナル伝達分子が明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Protein Kinase G Dynamically Modulates TASK1-Mediated Leak K^+ Currents in Cholinergic Neurons of the Basal Forebrain2010

    • 著者名/発表者名
      H.Toyoda, M.Saito, M.Okazawa, K.Hirano, H.Sato, H.Abe, K.Takada, K.Funabiki, M.Takada, T.Kaneko, Y.Kang
    • 雑誌名

      J.Neurosci.

      巻: 30 ページ: 5677-5689

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi