研究課題
若手研究(B)
若年胃癌は、非若年胃癌に比して女性の割合、肉眼型で5型が多く、低分化型腺癌が有意に多いという結果が得られた。背景粘膜では、萎縮や腸上皮化生が乏しく、好中球浸潤を主体とする高度の炎症細胞浸潤やL-type amino acid transporter(LAT1)の発現があることが分かり、背景粘膜に特徴があることが示唆された。ゲノム不安定性やメチル化異常の差異については確認できなかったが、若年胃癌では、非若年胃癌症例に比して、hMLH-1の発現の消失や減少が低頻度な傾向があることより、DNAミスマッチ修復遺伝子の異常が関与している可能性が低いことが推測される。また若年胃癌は非若年胃癌に比して予後が良好であることが分かったが、予後に関連する因子を同定することは出来なかった。
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Pathol Int. 61(5)
ページ: 281-289