肺腺癌微小乳頭状成分の高侵襲性に関わる遺伝子パスウェイの検索とその応用

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21790369
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 人体病理学
• 研究機関: 金沢医科大学
• 研究代表者: 島崎 都 金沢医科大学, 医学部, 助教 (00440511)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• キーワード: 肺癌 / 微小乳頭状成分 / AQP1 / 細胞移動能 / 浸潤能

研究概要

肺腺癌微小乳頭状成分(MPC)の高侵襲性に関わる遺伝子群をアレイ解析し、MPCを含む腺癌は通常型乳頭状腺癌とは異なるクラスターに区分された。MPC群はさらに病期進展程度に相関する遺伝子発現パターン区分も検出され、発現差を示す約30種の関連遺伝子が選別されると共に、蛋白および mRNAレベルで検証された。Aquaporin 1, 5の発現亢進が MPC群の予後不良因子であることが明らかになり、細胞移動能亢進への関与をin vitroの解析で示した。

研究成果

• [雑誌論文] Relationship of aquaporin 1, 3 and 5 expression in lung cancer cells to cellular differentiation, invasive growth and metastasis potential (2011)
  • 著者名/発表者名: Yuichiro Machida, Miyako Shimasaki, et al.
  • 雑誌名: Hum Pathol 42 ページ: 669-678
  • 査読あり
• [雑誌論文] Aquaporin as a novel player in cancer cell invasion (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshimichi Ueda, Miyako Shimasaki, et al.
  • 雑誌名: Kanazawa Med J 35巻 ページ: 61-67
  • 査読あり
• [学会発表] 肺微小乳頭micropapillaryadenocarcinomaの侵襲性に関わる遺伝子群の検索 (2010)
  • 著者名/発表者名: 島崎都
  • 学会等名: 第99回日本病理学会
  • 発表場所: 東京都新宿区京王プラザホテル
  • 年月日: 2010-04-27