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2009 年度 実績報告書

ヒト心筋分化誘導因子の同定-誘導メカニズムの解明-

研究課題

研究課題/領域番号 21790373
研究機関横浜国立大学

研究代表者

上 大介  横浜国立大学, 工学研究院, COEフェロー (80415588)

キーワード間葉系幹細胞 / 心筋細胞 / 分化誘導
研究概要

本年度の研究目的である「心機能改善効果の高い移植に適した細胞の探索」は間葉系幹細胞を中心に探索、評価したところ、いくつかの候補になりえる細胞を絞り込むことに成功した。この候補細胞としては、骨髄、臍帯血、子宮内膜(手術検体)、月経血や胎盤のような組織を由来とする細胞であった。子宮内膜以外の組織は非侵襲性の高いため、患者への負担も少ない上に、組織そのものが大きく複雑な構造を持つため、様々な種類の細胞を大量に樹立することが可能である。これらの理由から、私たちが選択した組織は理想的な細胞ソースとして期待できる。今回、私たちはこれらの組織から初代培養細胞を特定条件下における効率的な培養に成功した。また特性解析として、マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析、各遺伝子のプロモータ領域のメチル化解析、FISH解析、さらにはCGH法による細胞のクロマチン状態について解析し、樹立した細胞の安全性も評価した。次に心筋分化誘導能について共培養法を用いて検討したところ、分化誘導効率に大きな差があることが明らかとなった。この心筋細胞への分化誘導効率の差は各細胞の遺伝子発現やクロマチン状態と相関がある可能性が示唆されるため、併せて解析することで有用な間葉系幹細胞の特定、並びに心筋分化メカニズムの一端を解明できる可能性がある。今後はこれらの細胞の特性を解析しつつ、さらなる有用な細胞ソースの探索、並びに評価も引き続き行っていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] マイクロアレイとNIA array analysisを用いた心筋分化誘導因子の探索2009

    • 著者名/発表者名
      上大介
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 229

      ページ: 1085-1085

  • [学会発表] BMPアンタゴニストGrem1を用いた心筋分化誘導2010

    • 著者名/発表者名
      上大介
    • 学会等名
      第9回再生心臓血管外科治療研究会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-02-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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