BALB/cマウスにCandida albicans を3.0×105CFU尾静脈接種すると、Aire KOおよび各種免疫不全マウス(μMT、Rag-1、nu/nu)で感受性に差が認められた。そこでこの感受性の差が何に基づくものか解明するため、各種サイトカインの変動に着目し、Th1、Th2、Th17応答の代表的なサイトカインとしてC.albicans感染マウス血清中のIFN-γ、IL-4、IL-6、IL-17Aの変動を測定した。その結果、Aire WTマウスではIFN-γ、IL-4、IL-17Aは変動せず、IL-6のみ上昇することが確認できた。IL-6が、C. albicans感染により血清での濃度の上昇が認められたことから、IL-6が関与する自然免疫における貪食細胞の動員や炎症の誘導、また、Th17細胞の分化がカンジダ感染防御に重要であると考えられた。
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