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2011 年度 実績報告書

ヘリコバクター・ハイルマニイ感染と胃MALTリンパ腫形成の因果関係の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21790427
研究機関北里大学

研究代表者

関谷 幸江  北里大学, 北里生命科学研究所, 研究員 (10414054)

キーワードヘリコバクター / 消化器疾患 / バイオプシー / 組織化学 / リアルタイムPCR / 胃MALTリンパ腫 / プロバイオティクス / マウス感染モデル
研究概要

平成23年度研究実施計画
1.平成22年度に引き続き協力病院で採取した胃生検体からDNAを調製し、特異プラーマーを用いたPCR法にてH.pylori菌とH.heilmanniiを識別する。H.heilmannii感染の場合は、更に菌種同定のための特異プライマーと16S rRNA及びウレアーゼ遺伝子の配列を決定し、H.heilmanniiとH.suisを同定する。平成19年度からの6年間の結果を論文にまとめる。結果:平成23年度は、胃MALTリンパ腫患者2名からH.suis感染が見つかった。いずれも迅速ウレアーゼ試験において陰性の患者であった。これまで16S rRNA遺伝子とウレアーゼ遺伝子の配列のみで、HHLO感染の判定をおこなっていたが、当該研究グループによりH.heilmanniiの全ゲノム解析が進み、H.heilmannii特異的遺伝子が見つかっている。今後はこの遺伝子の有無による判定に切り替える予定である。従って、平成19年度からの6年間の結果を、再度新たな遺伝子判定で検証した後、論文にまとめる予定である。
2.MALTリンパ腫の発症に関わる宿主因子を明らかにするため、H.heilmannii感染マウスの胃粘膜よりmRNAを調製し、遺伝子の発現レベルを解析する。結果:リアルタイムRT-PCR法によりH.heilmannii感染マウスの胃粘膜においてB細胞活性化に関わる遺伝子の発現誘導が確認された。
3.追加計画と結果:H.heilmannii感染マウスにおけるプロバイオティクスの効果を検証したが、H.pylori感染が乳酸菌の摂取により防御できるのに対し、H.heilmanniiは感染力が強力で、乳酸菌の効果が低かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Detection of Helicobacter heilmannii DNA in gastric biopsy specimens by PCR in Japan2012

    • 著者名/発表者名
      関谷幸江、中谷百合子、吉田春乃、村山そう明、中村正彦、松井英則
    • 学会等名
      第85回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      長崎ブリックホール
    • 年月日
      2012-03-28
  • [学会発表] Osteonecrosis in CD46 Tg mice caused by Spyogenes infection is T cell-derived RANKL independent2012

    • 著者名/発表者名
      中谷百合子、松井英則、吉田春乃、関谷幸江、村山そう明、中村正彦、生方公子
    • 学会等名
      第85回日本細菌学会総会
    • 発表場所
      長崎ブリックホール
    • 年月日
      2012-03-28
  • [学会発表] Helicobacter heilmannii感染による胃MALTリンパ腫病態形成時における宿主遺伝子発現の解析2011

    • 著者名/発表者名
      高橋哲史, 中村正彦, 松井英則, 関谷幸江, 土本寛二
    • 学会等名
      第39回日本潰瘍学会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2011-11-18

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公開日: 2013-06-26  

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